第12回 情報リテラシー論レポート

ラジオ離れ

ラジオ離れが進んでいるという。進むというよりは、テレビが台頭し始めた60年代からすでに衰退を始めていたようだが、インターネットやSNSの発展がより追い打ちをかけている。


http://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/07/HDYmpnews201507071.pdf


 

驚くべきことに授業中に出てきたデータのソースがあの悪名高い『はちま起稿』だったので、今回は別のデータを引用した。正直この授業の信頼に関わりかねないレベルの事案だったが、それはこの際置いておく。今回引用したものに関してはそれなりに信頼度が高いはずである。

 

上記のデータによれば、スマホの利用時間がメディア利用時間全体の1/4に及び、1日6時間以上利用している人はスマホ利用者の半数である。メディアそのものの接触時間は横ばいなので、つまりは他が減ってスマホ利用が増えているということになる。

その中で、13%を占めていたラジオはここ10年で7%まで減少しており、分母で考えるとラジオは半分近くにまで落ち込んでいる。

 

しかし、その一方で大学生の4割はラジオを聴いているというデータもある。

先ほどのデータによるとラジオの10年間の減少率は約7%だが、テレビは約12%である。減少した数で言えばテレビの方が多いのだ。近年はテレビ離れも進んでいることから、ラジオに乗り換える大学生も意外と多いようである。NHKの受信料徴収の管轄外であるという点も大きい。

音楽などの芸術文化自体が衰退している現状を見るにラジオもテレビも共倒れになる可能性があるが、災害時に回線契約無しに情報が手にはいるという大きなメリットがあるため、仮に文化として廃れても機能としては細々残り続けて行くのだろう。

 

音声認識

音声認識技術の歴史は古く、例えば1993年発売の『ファミコン』の2コンには一定以上の音量の音を0と1で判定する程度の機能は付いているし、2004年発売の『ニンテンドーDS』ではさらに進歩して、マイクで拾った音声を識別してゲームに反映させるほどにまでなった。

授業に出てきた例としては「鼻歌による楽曲の検索」「ジェスチャーを音声に変換」などがある。

 この数十年で目覚ましいほど技術は進んでいる。その中で現在もっとも一般に普及しているものは何と言っても『Siri』だ。

キーワード検索のように単語で区切らなくても話し言葉で検索ができるというのが特徴で、それだけではなく例えばタイマーのセットだとか、今聴いている音楽の検索、目的地までの道案内なんかも音声のみで行うことができる。

 

音声認識技術を応用した例として声紋認証というものもある。

スピーカー型端末『Amazon Echo』に搭載されている人工知能『Alexa』は音声を認識して何かをすることができ、例えば電気やエアコンのオンオフを声で行うことが可能だ。その機能の一つとして、声紋認証によるドアの解除がある。例えばこれを玄関に設置すれば、鍵を忘れる心配も持ち歩くことも要らなくなるし、金庫に設置すれば自分でしか開けられない最高のセキュリティが完成する。

現段階では日本語に対応しておらず、発売日も未定であるが、これから人工知能が発展していけば可能なこともどんどん増えていくだろう。