第9回 情報リテラシー論レポート
テレビの衰弱とメディア。
スマホの普及もあって、ネットとテレビが競合しているという。
しかし、利用時間が重なっているというのは、テレビとネットどちらかを選ばなくてはならない状況、というわけではなく、単純に同時に使っている時間も含まれている。
僕自身、テレビは大体ながらスマホだ。録画した番組を見ている時に聞きそびれたシーンを10秒戻したつもりが、10秒前のシーンも見覚えがないなど、スマホに集中していて番組が頭に入っていないことが結構ある。
そのため、テレビを利用していてもちゃんと見ているかどうかは別であると言える。
さて、今回の授業は『テレビとメディア(ネット)』という対立軸だったが、どちらかと言えばメインはSNSと動画配信サイトの話だった。
YouTubeといえば誰もが聞いたことのあるサイトであり、テレビで「大爆笑マル秘映像」なんてものが放送されるとき、元の動画はYouTubeの既存の人気映像だったりするし、時には歌手がPVの公開先として使う時もあれば、なんでもない一般人がアホなことをして全世界に公開する場であったりもする。
そんな手軽に使われるYouTubeだから、時には映像が流出することもある。
編成が決まっていてそこの枠に合わせた形で作られるテレビ番組と違い、こういった映像は単体で公開し得るために、ネットがテレビを先取りすることもあるのだ。
ネットの自ら情報を発信できる特性を生かした例として、「ニンテンドーダイレクト」は有名だ。
これは任天堂の発言が新聞メディアによってあまりにも歪んだ形で書かれたこともあり、名指しでニュースをリリースしたのち、企業自らが情報発信を始めたものである。
(第1回のアーカイブが残っていなかったので動画はニコニコ動画の非公式のもの)
プレゼンターの故・岩田社長は自身が名うてのプログラマーであったこともあり、ゲームの根本的な部分から理解しているため、濃い情報を分かりやすく発信していたという点で視聴者からも非常に評価が高い。
今取りあげた任天堂以外にも、例えばジャパネット高田やアップル社などがプレゼンの内容と同等に、プレゼンしている社長自身が親しまれているのは言うまでもないだろう。このように社長自らが商品やサービスを語れる企業は意外に少ないというが、社長の顔が見れる企業の株価は高い傾向にある。
大企業でなくとも、能力のある人間が自身の職業などを生かして魅力のあるコンテンツを配信することでブレイクすることもあるように、顔や声を知るということは信頼に繋がるものである。