第5回 情報リテラシー論レポート
スマートフォンと普及と課題。
スマホやタブレット端末の普及は目覚ましく、街行く人は皆スマホを持っているし、例えばプレゼンをするにも、お店で何かを検索するにも、タブレット型の端末で行うことが多い。先日実家に帰った際に保険の見直しで署名したのだが、全てタブレットでできてしまって驚いた。
スマホはしばしばガラケーと比較して語られているが、どちらかといえば小さいパソコンという方が適切ではないかというほど、たいていのことはスマホ一つで完結してしまう。パソコンは家やそれなりにスペースが必要であるという課題を、携帯サイズにまで小型化することで解決したとさえ思っている。
これはちょうど、携帯電話(ガラケーなど)の普及で公衆電話などが衰退していったことに似ているのかもしれない。もちろん、通話しかできない固定電話と、メールも可能で持ち歩ける携帯電話はほぼ上位互換の関係でしかなかったためでもあるし、パソコンでしかできないこともまだまだ多いので一概には言えないが。
しかし、ウェブサイトがわざわざスマホ用に作成されたり、一方でガラケー用のモバイルサイトが終了するのを見るに、パソコンとガラケーの良いところ取りをしたスマホが勢力を強めているのは明らかである。
ところで「スマホは右手で持ち、右の親指で下からタップする人が多い」という話が出たが、ふとアドセンス広告のリンクバナーもスマホとパソコンで違うことを思い出した。
パソコンの場合、画像のように本来のリンクに紛れさせる形で誤クリックを誘発させるように広告が配置されているのだが、
スマホの場合は上から下へスクロールするように設計されたサイトが多いので、スクロールの際に誤タッチさせるように、真ん中から下にかけてフェードインしてくる広告が多い。
正直やめてほしいが、設置する側も必死に環境への適応方法を模索し、的確に誤動作を狙っているというのはなかなか面白い事である。
さて、スマホでしか検索しない言葉として僕は授業中に
パソコンがフリーズした時にスマホで『パソコン フリーズした時』って検索する。
— 山下 (@yama_literacy) 2016年10月25日
#情報リテラシー論
とつぶやいた。
今思うとこれができるというのは結構すごい事である。一昔であればウェブでの検索はパソコンでしかできなかった。ガラケーでも見れないサイトは多い。現代、パソコンがフリーズした時にその対処法をウェブで検索できるのはスマホの普及のおかげである。
地図や時計、ゲームなど、スマホやタブレットでは多くの事が可能だ。それによって売り上げが落ちたりした商品も少なくない。しかし、だからこそスマホのせいにして思考を停止させるのではなく、スマホではできない付加価値をつける事がこれからは必要である。